高松 京都
京都は新釜座町。
四条通り沿いを入った細い路地に、ひっそりと居を構える日本料理店
「高松」さんへ行ってきました。
約半年ぶりの訪問となります。
店内はカウンターにゆったり5席。
余計なものは置かない、シンプルで奇麗に整った調理場が正面にあります。
奥にはテーブル席もあるようです。
真面目を絵に描いたようなご主人と
ホスピタリティ抜群のおかみさんとのご夫婦お二人で
お店を切盛りしていらっしゃいます。
営業は夜のみ、10,800円のコース一本。
ゆっくり時間をかけて味わいます。
先付。
螢烏賊、こごみ、うるい、文旦。
丁寧な仕込に出過ぎない絶妙の味付け
酢みそなど使いませんといった自信のあらわれでしょうか。
お椀。
蛤糝薯、菜の花、わかめなど。
舌に心地よい糝薯に、蛤の出汁がすっきりと。
お造り。
鯛、ミル貝、付け合わせもさりげなく妥協無しの構成。
八寸。
海老、よもぎ麩、一寸豆、白魚の一夜干し、煮こごり、鴨ロース、ほか。
一品一品丁寧につくられ、どれも滋味深くうならされます。
立体構成の上手なとても綺麗な盛り付けです。
サーモンの焼物。
西京焼と柚庵焼きの中間とのこと。
じわりと広がる風味が実に心地よい一品。
鯛の炊き込みご飯。
大根の角切りもちりばめられて、味加減も絶妙。
高級食材をふんだんに使うわけでも、奇をてらうでもなく、
実直で丁寧な料理でお客を楽しませる。
この値段でこのクオリティーは、すばらしいと思います。
再訪するごとに、この店の凄さを再発見できるような気がします。
もうすでに、次回の訪問が楽しみです。

日本全国ランキング