熊野古道 中辺路歩き〜 3日目(前半)
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の御朱印を求めて歩く、「熊野古道 中辺路」の旅の3日目。
紀伊田辺駅から中辺路を歩き始めて、滝尻王子から1泊を挟み発心門王子を経て熊野本宮大社を参拝。
そこから小口地区までやってきて「民宿 百福」さんで2日目の宿泊。
歩行距離は2日で70キロほどとなっていました。
3日目のこの日の予定は、大雲取越からの「熊野那智大社」「青岸渡寺」へ。
そこからさらに下って「補陀洛山寺」経由で新宮市に向かいます。
新宮市の「熊野速玉大社」には拝観時間までには間に合いそうもないので、参拝は翌日になろうかと。
7時にお世話になった「民宿 百福」さんを出発。
「民宿 百福」備考
1日2組(合計4名?)限定の小さな宿。
建物自体は古いが小綺麗にしてあり、畳の部屋でくつろげました。
夕食は川魚や山菜など地のものも加わったバラエティー豊かな和食。
ご主人は熊野古道のガイドもしていらしく、詳しい話が聞けて大変参考になりました。
宿から橋を渡ってすぐに中辺路最大の難所「大雲取越」入口の石段が始まります。
小口から那智山までは14.5キロ。
急な上り坂が始まります。
「円座石」
歌碑が建っています。
水場のある休憩所。
「楠ノ久保旅籠跡」
再び始まった急な石段。
「胴切坂」
胴が千切れるほどの長く急な坂道だとか。
小口から標高差約800メートルの急坂を、ひたすらに登って行かねばなりません。
休憩中に外人さんのペアに抜かれました。
9時08分、永遠に終わらないのではないかと思うような坂を登りきり、ようやく「越前峠」へ到着。
小口の宿からは130分ほどかかったことになります。
先ほどとは別の外人さんペア。
9時33分、「石倉峠」通過。
「大雲取 地蔵茶屋休憩所」が見えて来ました。
9時45分、「大雲取地蔵」を参拝。
10時まで食事休憩をとりました。
休憩所からは、しばらく舗装路を歩きます。
再び山道へ。
10時58分、「舟見峠」通過。
「舟見茶屋跡」
12時01分、「那智高原公園」に出ました。
「かけぬけ道・雲取越 登り口」を下ります。
12時21分、「青岸渡寺」に到着しました。
那智山 青岸渡寺(せいがんとじ)
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山にある天台宗の寺院で、本尊は如意輪観音。
創建は仁徳天皇の時代(4世紀)とされ、天竺(インド)から渡来した裸形上人による開基とされます。
西国三十三所霊場の第1番札所となっています。
本堂
御朱印をいただきました。
「世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道 普照殿」の御朱印
通常の御本尊の御朱印(西国第壱番札所)
続いてお隣の「熊野那智大社」へ。
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山にある神社で、主祭神は熊野夫須美大神。
熊野本宮大社・熊野速玉大社と共に熊野三山を構成しており、全国に4700社以上あるとされる熊野神社の総本宮となります。
平重盛の御手植と伝わる大樟。
御朱印をいただきました。
「世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道 熊野那智大社」の御朱印
通常の御朱印
御縣彦社(みあがたひこしゃ)の御朱印
二の鳥居から社殿を降って「那智の滝」へ向かいます。
一の鳥居
青岸渡寺山門
布袋様と三重塔と那智の滝。
13時09分、那智の滝を御神体とする「熊野那智大社別宮 飛瀧神社」を参拝。
「那智御瀧」
ここまでの歩行距離は19キロほど。
このあとは、那智湾側に下り「補陀洛山寺」へ向かいました。