丹生都比賣神社〜和歌山
「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の三霊場を巡る「世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道」の札所巡りも最後の一ヵ所となりました。
残るは高野参詣道の一つ「三谷坂」の途中にある「丹生都比賣神社」となります。
三谷坂は、平安時代から高野山への参詣道として整備され、天皇陛下のお使いが通られたことから「勅使坂」とも呼ばれるようです。
京都から電車を乗り継いで、和歌山県伊都郡かつらぎ町のJR妙寺駅へ。
8時05分、約6キロほどの距離のある丹生都比賣神社へ向けて歩き始めました。
紀ノ川
丹生酒殿神社の鳥居。
8時28分、「丹生酒殿神社」に到着。
丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)
所在地:和歌山県伊都郡かつらぎ町三谷
主祭神:丹生都比売大神
丹生都比売神社への参詣道であり、高野参詣道の一つ「三谷坂」の起点とされる神社。
丹生都比売神がこの地に降臨したときに、地主神の竈門明神が酒を造り初めて神前に供えたことが、この神社名の由来とされています。
大銀杏
300円を納めて御朱印をいただきました。
三谷坂へ。
「崩土あり! 通り抜けできません」の文字が。
これは調査に向かわねばなりません。
木立に隠れて見えなかった「宮滝」。
みかん畑を抜けて行きます。
空海の笠が雨引山から風に飛ばされて、この石に掛かったといわれる「笠石」。
鋒立て岩と手前の経文岩。
いったんルートを外れて頬切地蔵へ。
「頬切地蔵」
仏の加護によって目の病を治した人が、その功徳を多くの人に伝えるため、山中の自然石の3面に一躯ずつ如来像を刻んだもの。
大日如来像の頬に節理による裂け目があることにちなんで、首の上の病に効くとされ、やがて地蔵信仰とあいまって「頬切地蔵」と呼ばれるようになったそうです。
「三谷坂トレッキング」
「まっとう岩」
周辺が杉林となる以前は、遠く紀ノ川の対岸からもよく見えたため、丹生都比賣神社を目指す人の目印となったとされている岩。
目印ということから「的の岩」とされ、やがてまっとう岩と呼ばれるようになったとか。
杉林を抜けました。
県道4号滋賀三谷線。
9時51分、丹生都比賣神社に到着。
妙寺駅からは2時間弱で来れました。
輪橋
鏡池
丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)
所在地:和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野
主祭神:丹生都比売大神 高野御子大神 大食津比売大神 市杵島比売大神
札所:神仏霊場巡拝の道第12番(和歌山第12番)
世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道
別称:天野大社 天野四所明神
創建は今から1700年前とされる神社で、密教の根本道場の地を求めていた弘法大師に、高野御子大神がご神領である高野山を授けたとも伝えられています。
拝殿
佐波神社
本殿四社
大峯修験者の碑
社務所で御朱印をいただきました。
これで満願となった「世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道」の御朱印。
「丹生都比売神社」通常の御朱印
「境内社 佐渡神社」の御朱印
10時20分、三谷坂を通って妙寺駅へ戻ります。
妙寺駅のあるかつらぎ町方面。
往復して気づいた崩落箇所はここくらい。
ここも含めて特に危険な場所はありませんでした。
11時12分、丹生酒殿神社まで戻りました。
紀ノ川の土手を歩いて白い大仏方面へ。
お寺かと思いきや、「かつらぎ公園」でした。
11時36分、妙寺駅まで戻ってきました。
11時44分発車の、1時間に1本しかない電車に乗って京都方面へ。
このあとは石清水八幡宮へと向かいました。